地球は異常現象

　今の文明は肉体人間を人間だと思っているのです。肉体人間は人間ではないのです。これが、男に分かると本当の愛が分かるのです。

　今の男は愛が分かっていないのです。ローマ人への手紙第一章は人間存在の基本原理が書いてあります。二章、三章になると、ユダヤ人の聖書の見方の間違いを書いているのです。一章が重大です。

　ルネッサンスは生活のことは考えるが、生命のことは一切考えないのです。本来のギリシア思想は良かったのですが、ユダヤ人が掘り起こしたのは、外形的に現われた文明のあり方だけを取り上げたのです。彫刻とか、絵画とか、芸術的な面で人間をごまかしているのです。

　文芸復興という名のもとに、人間の自我意識を尊重するということをしたのです。これがユダヤ人のトリックです。

　文芸復興というのは、人間を摩り替えたのです。生きている人間を隠して、生活している人間が人間だと言い出したのです。

　イエスやパウロの時代はまだ良かったのです。十二、三世紀までは、ユダヤ人が開き直るというずうずうしさはなかったのです。

　今の人間は自我意識が人間だと思っているのです。これは悪魔と同類の存在であって、本当の人間ではないのです。悪魔の子です。

　悪魔という言い方が良くないようでしたら、魔鬼という言い方が良いかもしれせん。悪の魔ではなくて、魔の鬼です。悪魔の正体は魔です。

　今の文明は魔です。魔のみです。へびになったルシファーは魔の鬼になっているのです。

　悪魔という言い方をすると、人間は誤解するのです。

　今の人間は創世記の二章、三章を的確に読んでいないのです。ユダヤ教も、キリスト教も、その内容が分からないのです。

　創世記の二章、三章は前世ですが、これは現世の初めでもあるのです。ところが、今の人間の思想の中に、前世はないのです。聖書の中にしかないのです。

　本当に聖霊を受けても、私たちのグループにいなければ分からないのです。だから、皆さんは幸せです。

　創世記の二章、三章が前世です。前世が分からないから、ユダヤ人がいくら力んでも、創世記は分からないのです。

　アダムのあばら骨の一本を取って、女を造ったと書いています（創世記２・22）。そんなばかなことがあるはずがないと考えるのです。現世の人間として考えるから、分からないのです。

　創世記の二章、三章を現世のこととして考えるから、分からないのです。

　「涼しい風の吹く頃、園の中に主なる神の歩まれる音を聞いた」とありますが（同３・８）、これがユダヤ人に分からないのです。モーセはこの文章を書いたのですが、その内容の真意が分かっていなかったのです。

　創世記に、アベルとカインの物語がありますが、これは実在の人間ではない。人間の本体を教えるために、神が造り上げた人格です。ところが、ユダヤ人はアベルという人間、カインという人間がいたと考えているのです。

　カインとアベルの物語は、神が設定した物語です。

　創世記四章は、人間文明に対する予告です。神が設定した予告篇です。カインの末裔、アベルの末裔はいないのです。

　創世記第三章で、アダムは神が絶対に食べてはいけないという善悪を知る木の実を食べて死んだ。死んだから、エデンの園を追い出された。そこで、神が造った第四章の世界に来たのです。これが、カインとアベルの物語です。

　第四章は陥罪した人間が堕落してどうなるかを書いているのです。

　神は来たるべき千年王国の指導を、皆さんに任せようとしているのですが、そのためには、人間文明のインチキ性を全部知っていなければいけないのです。そうしなければ、千年王国の原理が分からないのです。政治、経済、法律、科学、教育の原理を、ユダヤ人に教えてあげなければならないのです。そういうことがユダヤ人には分からないからです。

　今の人間文明は根本から間違っているのです。時間、空間、人間に対する考えが、全部間違っているのです。

　こういうことが分かる人間が世界にいないから、私たちがしなければならないのです。人間文明六千年の間違いを撃破するように、雄大なスケールで考えるのです。皆さんは未だかつて、現われたことがないような人間になってもらいたいのです。

　ルネッサンスを圧倒して、その間違いを糾弾する人になってもらいたいのです。ヨハネやパウロのような人になってもらいたいのです。

　今、皆さんは生かされています。生かされているということは、命に与からされているのです。命に与かることを許されているのです。

　生かされているということは、命に参与しているのです。命は神の実体です。逆にいうと、命を預けられているのです。私たちは神の命を預かっているのです。その責任を自覚して、神の名に基づいて命を新しく認識する責任があるのです。

　人間文明は終ります。そうして、新しい神の文明が始まるのです。私たちは神の国を始めるための責任者にならなければいけないのです。

　王国の原理はイエスの十字架と復活によって確定しているのですが、私たちが原則を確定しなければならないのです。原動力は御霊の働きです。

　新しい世界を始めるためには、原理、原則、原動力の三つがいるのです。第三の天の原理を、王国の原理として、どのように用いるのか。これを私たちが考えなければいけないのです。

　神の国に入るということが、王国の原理に生きることになるのです。イスラエル十四万四千人に、このことを教えてあげなければならないのです。

　私たちが今生きている状態で、王国の原理を生きなければならない。悪魔のトリック、人間の間違いの、何もかもすべてを知らなければならないのです。

　神が私たちを生かしているのです。これは、命を預かっているのです。命を預けられている間に、命とはどういうものかを学んで、これをユダヤ人に教えてあげなければならないのです。これが私たちの責任です。

　王国時代の人は寿命は今の十倍ぐらいになるでしょう。王国時代の初めに生まれた人は、王国時代の終わりまで生きているでしょう。

　人間の命は千年間生きられるのです。これが王国時代に実現するのです。

　これから、産業活動によって、環境汚染がひどくなっていくでしょう。今までの二千五百回の核実験によって、成層圏には多量の汚染物質が蓄積されていますが、これがどうなるのか。

　聖書には、驚くべき解決法が記されているのです。イスラエルの死海のはるか底の方に、「生ける水」が埋蔵されています。しかし、それを掘り出すことができないのです。

　やがて、大地震が起きて、オリブ山が東から西に二つに裂け、地中から生まれる水が流れ出て、止むことがないとあるのです（ゼカリア書14・４～８）。この水が全世界の放射能、汚染物質を肥料に変えて、地球全体を驚くほど、肥沃な惑星にしてくれるのです。その結果、三百億もの人が、十分に食べられる食料が生産されるのです。

　その時には、地震、台風、洪水、津波、旱魃という自然災害が全くなくなり、病気も地球上から消滅してしまうでしょう。

　人々の心の中から、憎む、裁く、妬むという根性がなくなるから、泥棒も、傷害も、戦争もなくなるのです。この地球に刑務所も、病院も、軍隊も、警察もない世界が実現するのです。

　ユダヤ人が悔い改めたら、こういう世界が、実現するのです。こういう世界を実現するために、私たちは全力をあげなければならないのです。

　ユダヤ人はイエスがキリストであることに、真っ向から反対しているのです。イエスがキリストであることに反対するために、宇宙人がいると盛んに宣伝しているのです。

　万物の頭が人間です。人間の頭がユダヤ人です。ユダヤ人の頭がキリストです。キリストの頭が神です。キリストが完成されることによって、地球全体が救われるのです。これに反対しているのがユダヤ人です。

　キリストの救いは地球にいる人間を救うことが目的です。ところが、ユダヤ人は地球以外にも人間がいると主張しているのです。もし地球以外に人間がいるとしたら、キリストの救いは空文になるのです。

　イエスがキリストであるということは、地球にだけ人間が存在することを前提にしているのです。もし地球以外に人間がいるとしたら、キリストの救い、聖書の絶対性を否定することになる。これをユダヤ人は狙っているのです。

　イエスがキリストであることは絶対です。イエスがキリストであるとしたら、ユダヤ人の顔が立たない。そこで、地球以外に人間がいる、宇宙人がいると言っているのです。

　もし地球以外に人間がいたら、キリストだけが絶対ではなくなるのです。

　イエス・キリストの十字架は、地球上にいる人間のためです。地球以外の人間には、キリストの十字架は関係がないことになるのです。これをユダヤ人が狙っているのです。

　地球以外に人間がいるという妄念をばらまくことによって、新約聖書が絶対ではないということを言いたいのです。

　大宇宙のエネルギーが銀河系に集中している。さらに、銀河系の中の太陽系に集中しているのです。ここに神の驚くべき御心があるのです。

　神は日のために幄(あげばり)を設けたとあります。地球は悪魔と闘うための参謀本部として造られたのです。

　とにかく、ユダヤ人はイエスがキリストであるということを否定したいのです。ハリウッドはＥＴという宇宙人を描いた映画や、また、地球外の生物が地球を襲うという映画を盛んに作っています。あらゆることを通して、イエスがキリストであることを否定したいのです。

　空飛ぶ円盤を見たとか、それを信じているという人がいますが、それと私たちの命には関係がないのです。

　私たちは宗教ではない般若心経と聖書を勉強しているのであって、命の真諦の勉強をしているのです。

　今、私たちに一番重要なことは、円盤があるかないかではない。命の本当の姿をどう見るかということです。

　最初、宇宙には目的がなかったのですが、神が約束をしたということによって、宇宙に目的が発生したのです。これが太陽系宇宙になって現われているのです。

　大宇宙全体のエネルギーが太陽系に集中した。そしてさらに、それは地球に集中されるようになったのです。人間が地球全体に生きているということは、大宇宙の中心テーマです。地球存在は太陽系だけではなくて、宇宙全体の角度から考えるべきであって、地球を勉強すれば、宇宙全体を理解することができるのです。地球を占領すれば、宇宙全体を占領することになるのです。

　これが女性の性器の秘密です。アダムが女性をエバと名づけたのが間違いだったのです。エバと名づけたために、セックスの対象になったのです。女が子を産むための存在になったのです。

　女は女の性器の価値が分からないのです。女が本当の女になっていないからです。女の問題は肉体とか、性感とか道徳とかということとは違うのです。隠し所というのは、恐るべき大きいものです。宇宙構造の秘密が凝縮されて、女になっているのです。これが、あばら骨の秘密です。

　地球存在は宇宙の異常現象です。こんなものはあるはずがないのです。あったところで、仕方がないのです。地球現象は宇宙の異端であって、こんなものはあってもしょうがないのです。

　星というのは元来、星雲であること、ガス体であることが当然です。固体である地球存在が当たり前の状態であると考えることがおかしいのです。

　地球存在は全くの異常現象です。現実という時間、空間の世界が、宇宙にあるべき道理がないのです。「我は全能の神なり」という神の御名が、こういう格好で現われているだけです。

　私の考えはこういう所から来ていまして、私が宗教ではないというのは、こういう理由からです。

　人間のあらゆる常識、あらゆる宗教、あらゆる学問から抜け出してしまうのです。私は第三天におけるキリストの代弁をしたいと思っているのです。キリストは神の右にいます。地球という物理的存在があるよりも、キリストの方が上です。

　全能の神よりも、キリストの方が上です。キリストが分からなければ、全能の神が分からないようになっているのです。これをユダヤ人は知らないのです。

（内容は梶原和義先生の著書引用）